思春期の頃から出始めることがよくある、ニキビの症状ですが、放っておけば次第に治るかといえば、そうではないパターンがよくあります。大人になってもニキビが治らずに悩む人の他、大人になってからニキビの症状があらわれるようになった人まで、理由は様々です。ニキビ予防は洗顔が基本ですが、炎症が強く出ている悪化したニキビに対しては、皮膚科を受診したほうが治りがよくなります。症状の悪化ばかりでなく、何度も繰り返す場合にも、できるだけ皮膚科で診てもらうようにしましょう。
皮膚科の治療でもなかなかニキビは治らないと、不満を訴える傾向が以前までありました。しかし、現在ではニキビによく効く、アダパレンという成分の治療薬が登場しています。アダパレンは塗るタイプの薬で、角質を取り除く力が備わっています。毛穴付近の角質が硬くなることで、毛穴を塞ぎ、細菌を繁殖させるのが、ニキビの原因です。
この原因を取り除くことで、ニキビを事前に予防できるようになります。炎症の部分、膿がたまった部分にも効果があります。このアダパレンに加えて、抗菌作用のある塗り薬や飲み薬が皮膚科にて処方されます。初期の症状には、アダパレンのみで対処します。
さらに長期化する症状に対しては、過酸化ベンゾイルが効果的だとされています。通常の抗菌薬は長期の利用で効果が薄まってしまいますが、過酸化ベンゾイルは菌の耐性がつきにくく、長く効果を発揮するメリットがあります。