50名以上の従業員を雇用する企業に義務付けられたストレスチェックは、健康診断のメンタルヘルス版のようなイメージを持っている人がいますが、実際にはストレスチェックならではのルールと言うものが存在しています。その中でも特に注意しなければならないのは結果の扱いについてであるといえるでしょう。健康診断もストレスチェックも会社に実施義務があるのですが、健康診断の結果は会社が取得をしてみることが許されている一方でストレスチェックの結果についてはまず本人が確認しなければならないと言う決まりがあるのです。会社側がストレスチェックの結果を確認したいと考えているのであれば、本人が結果を確認した後に同意に基づいて取得しなければならないという規則があります。
費用を支払う義務があるのは会社ですが、その結果を確認することができるかどうかは本人が同意するかどうかによって決まると言えるでしょう。このような仕組みは個人情報の取り扱いについて新しい動きを生み出したものであるといえます。会社の健康管理のために必要な仕組みである一方で、個人のプライバシーについては慎重に管理をされているものであると考えることができます。このような仕組みであるため会社側が実施しても結果を取得することができないと言う場合があります。
このようなケースにおいては集団集計と言う形でフィードバックされるのが一般的です。10名以上のグループに分けられた集団を比較検討する事は許されているため、この方法で情報を取得するのが一般的となっています。